青い梅が出回る時期は年に一回。
この時期だからこそ仕込めて、簡単にできる梅シロップを作ってみませんか?
水や炭酸と割って梅ジュースや、かき氷などにかける甘みとして使ったりと、さわやかな酸味と甘みのバランスが暑い時期にはいい清涼剤になりますよ。
梅シロップの作り方と作るのに適した梅の状態と砂糖の種類。
漬ける前に梅を冷凍するメリットとデメリットについてまとめてみました。
梅シロップの作り方と道具は?
梅シロップの材料(作りやすい分量)
氷砂糖 1kg
梅シロップに適した品種は、5月中旬からをめどに、店頭に青い梅の状態で出回るのが早いのが古城(ごじろ)、豊後(豊後)、白加賀(しろかが)。
5月下旬からと少し遅い時期に出回る南高梅(なんこううめ)がおススメです。
また、地域によって新鮮で手に入りやすい梅もありますので、お店の方に訊いてみると良いでしょう。
梅シロップの梅はどのような状態のが良いの?
梅は熟す前の青く硬いものを使用します。
青い梅のうちに出回っているものでしたら、お店に並ぶまでの過程で傷が入っているものも少ないです。
黄色くなりかけの梅もNGではないですが、砂糖が溶け切る前に早く発酵してしまう事もあるので青梅がベストです。
この年は青梅、氷砂糖ともに生協のパルシステム購入。
青梅がP-プラスの袋に入っていて鮮度保持ができます。
そして、あまり見かけない甜菜糖の氷砂糖が手に入りました。
てんさい糖の氷砂糖はAmazonでも取り扱っております。
通常注文と最大15%OFFになる『定期おトク便』の2種類の注文方法があります。
定期おトク便は「最低何回購入」の縛りがないにもかかわらず、10%から15%OFFになるのでオトクです。
梅シロップや梅酒に使う糖分はなぜ氷砂糖なの?
氷砂糖は固くて大きいため溶けにくいようにみえますが、梅に当たる面積が大きいので早く溶けやすく、浸透圧によって梅のエキスをじわじわと引き出すことができます。
もう一つの理由は、氷砂糖は白砂糖などのお砂糖より純度が高くスッキリとした甘みになるので、氷砂糖を使うのをおすすめします。
梅シロップ作りデビューの頃は「自分で作るのならてんさい糖や黒砂糖の方がより健康的では?」と思い、サラサラのてんさい糖を使っていた時期がありましたが…
ビン底に砂糖が固まって溶けなくなり、菜箸でぐるぐるかき混ぜたり、あまりにもひどいときは弱火で煮て溶かしてたりの手間に悩んだ上に、梅が膨らんでいる上にシロップに泡がたつ発酵状態になってしまうことも何度かありました。
それが、氷砂糖にしたことで、「砂糖が瓶の底に固まる」がなくなったのも衝撃的でした。
その他、道具として
・瓶の消毒に使うアルコール
・乾いた清潔なふきん(ペーパータオルでもOK)
・梅を水で洗う時のボールなど
・竹串(梅のヘタを取る際に)
・ジップロック(梅を冷凍する場合)
梅シロップの作り方
1・保存瓶の消毒をします
大きめ瓶を使う事が多いので、熱湯消毒よりアルコール消毒の方が安全です。
保存食品に水分は厳禁なので、瓶とふたを洗剤などでしっかりと洗った後、完全に水気がなくなるまで乾燥させます。
乾燥したら消毒用エタノールか、ホワイトリカー(35度以上)を瓶とふたの内側に噴霧するか、清潔な乾いた布巾にしみこませて拭いてから使います。
2・梅の下処理をします
2-1・ボールなどに水を張り、青梅を洗います。
スポンジや洗剤は使わずに優しく手洗いします。
2-2・硬くて青い梅は、梅の重さの倍以上のたっぷりのお水につけて2時間を目安にアク抜きをします。
2-3・水気をふき取ります
きれいな布巾を使って水気をしっかりふき取ります。
時間があれば、ザルに広げて日の当たる所で数時間乾燥させると水気が切れてより良いです。
2-4・梅のヘタを取ります
水気を取ったら、竹串を使ってヘタをひとつひとつ取り除きます。
竹串を使う理由は、梅は金属を嫌うといわれているからです。
ヘタは縁からなでるようするとスルッと取れ、ヘタを取ることで、梅シロップのエグ味がなくなりさわやかな味わいになります。
3・梅と氷砂糖を交互に入れます
下処理が終わった梅は、保存瓶の中に氷砂糖と交互に入れます。
梅と砂糖を交互に入れる理由は、早くエキスを出すために砂糖の浸透圧を利用するのと、漬けた後に瓶をゆすって溶けた砂糖が梅全体に回りやすくするためです。
ちなみに、一番下を梅にして、一番上を氷砂糖で蓋をするようにすると、瓶に隙間ができにくく氷砂糖の溶け具合もよかったです。
瓶はペットボトル型果実酒貯蔵びん ノッポさん 2Lを、青梅と氷砂糖各1kgに対し2本使用しています。
2Lのペットボトルと同じ位の大きさでドアポケットや野菜室にすっぽり入ります。
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漬け終わった瓶は、日の当たらない冷暗所においておきます。
4・溶けた砂糖が梅全体に回るように、1日1~2回瓶を回して混ぜてあげます
シロップが上がるまで、溶けた砂糖が梅全体にいきわたるように、1日1~2回瓶を回してくるくる混ぜてあげます。
1週間後には7~8割程の氷砂糖が溶け、2週間後位で美味しく頂けます。
梅ジュースにするには、水や炭酸水でお好きな濃さに割ります。
また、そのままの濃さでカキ氷のシロップにしても美味しいです。
漬け終わった梅を取り出す時期や保存の目安は?
漬けた後の梅は、1ヶ月位で取り出すと梅シロップへのえぐみも出ず、程よく果肉分もついているのでジャムなどの再利用もしやすいです。
シロップを瓶に入れて冷蔵庫で保存すると1年程は美味しく飲めます。
梅は漬ける前に冷凍したほうがいいの?
梅シロップの作り方には、梅と砂糖と交互に漬ける際に
・漬ける前にジップロックなどに入れて冷凍庫で一晩凍らせる
・梅に串打ちをして穴をあける
と様々なレシピがありますが…
梅シロップを漬け始めの数年は、そのまま漬けていました。
ただ、漬け始めの時期が暑めの時期程、梅のエキスが上がるより先に、上の方から発酵してしまうケースがありました。
それに対して、漬ける前に冷凍庫で凍らせると、そのまま漬けるより、一週間位梅のエキスが上がるのが早く、エキスが上がる前に発酵するという事はなくなりました。
ただ、甘い香りや風味が若干落ちる感じもありました。
また、梅のエキスを早く抽出するために、梅に串打ちで穴を開けて漬けた事もありますが、梅シロップが濁ってしまいがちなのでおすすめしません。
梅が出回る頃にはすでに暑い日があったり、気密性の高い住宅環境も増えてきてますので、梅を冷凍してエキスを出すのを早めるのはありと思います。
風味をより生かし、かつ風通しの良い涼しく暗い環境に置けるのであれば、そのまま漬けるのをおすすめします。
今年は梅シロップの梅を凍らせたのとそのまま漬けたのと2種類仕込んでみました。
下のリンクからどうぞ。
>>青梅の時期はいつまで梅シロップの梅冷凍と冷凍しないを作り比較してみる
ちなみに、梅を冷凍するときには、1㎏の梅でIKEAのジッパー付き袋4.5Lがジャストサイズでした。
1箱299円。
お持たせにも通用するほどの可愛らしさと、袋も丈夫でナカナカよいです。
また、冷凍した梅を使う場合の漬け始めは温度差で瓶が結露しますので、瓶の底にタオルを引くか、トレイを置いたりして、床の水浸し対策をしたほうが良いです。
さいごに&関連記事リンク集
作り方自体は、梅と氷砂糖を漬けるだけなので簡単ですが、梅のエキスと氷砂糖をバランスよく溶かすため、1日1~2回は瓶を回して混ぜてあげるといいですよ。
梅シロップが泡立ったりカビが生えたり発酵を防ぐための対処法の記事を書いております。
下のリンクからどうぞ。
>>梅シロップの泡立ちの理由やカビた場合の対処法や発酵を防ぐためには?
梅シロップに関して、漬けてる過程の画像を含めたまとめ記事は
>>梅シロップ関連記事まとめ作り方時期冷凍と冷凍なしの比較泡立ちかび発酵対処法漬けた後の梅
素敵な一日を(^^
最後まで読んでいただいてありがとうございますm(__)m